看護師は将来性のある専門職として注目度が高まっており、病院やクリニック、老人ホームなど様々な現場での仕事を通じてキャリアアップを図りやすい状況となっています。看護師がこの先に習得しておきたいスキルについては、勤務先の事業内容にもよりけりですが、早い段階で点滴の設置や採血、検温などの基本的な看護業務を完ぺきにこなせるようにすることが大事です。特に、患者数が多い医療機関の病棟や外来などでスムーズに看護業務を行うには、苦手な業務を克服できるように意識して仕事に励むことがポイントです。
また、認知症や障がい者などの意思疎通が難しい患者を担当する場合には、仕事上の様々な場面で対人コミュニケーションやメンタルヘルスなどの専門的なスキルが要求されることがあります。そのため、自主的にセミナーや通信教材などを使ってスキルアップに繋がる事項を学ぶのはもちろんのこと、必要に応じて精神科医や臨床心理士などの専門家のサポートを受けることも大事です。なお、オペ室やICUなどの緊急性が高い患者の処置をする職場においては、医師の指示通りにスピーディーに対応をするため、キャリアが豊富な看護師が重宝される傾向が見られます。なお、看護師が限られた時間の中でスキルアップに必要な知識や技術を上手く習得するには、勤務先で信頼できる医師やベテランの看護師にフォローをしてもらったり、自分に合った学習方法を見極めたりすることが重要です。